ラッパーが刺青(入れ墨)やタトゥーを入れるのはなぜ?入れ方や注意点も解説

  • なぜラッパーは刺青を入れている人が多いの?
  • 自分もラッパーのような刺青を入れたい
  • 刺青を入れるときの注意点はある?

ラッパーなどのヒップホップアーティストを見ると、身体に刺青(入れ墨)タトゥーが入っている人が多いですよね。刺青のデザインや絵柄はラッパーによってさまざまで、刺青が入っている箇所も腕や脚、首筋、全身など、人それぞれ異なります。

この記事では、ラッパーが刺青やタトゥーを入れる理由について解説します。実際の刺青の入れ方や入れるときの注意点についても解説しますので、ヒップホップが好きな人はチェックしてください。

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ラッパーが刺青やタトューを入れる理由

ラッパーが刺青やタトゥーを入れる主な理由は以下のとおりです。

  • 自己表現とアイデンティティ
  • 覚悟・決心を固めるため
  • ファッション
  • 文化的な影響

自己表現とアイデンティティ

刺青はアーティストが自分のアイデンティティや個性・独自性を表現する手段となります。身体に彫った刺青やタトゥーは、アーティストによって絵柄・デザインが異なり、思想や感情、人生経験、信念などが反映されています。

ラッパーは自身の個性やアイデンティティを視覚的に表現し、同時にファンとの共感やコミュニケーションを図ることも可能です。ヒップホップでは他人のパクりや真似を嫌う文化でもあるので、刺青が個性や独自性を見せる手段の一つとしても役立ちます。

覚悟・決心を固めるため

ラッパーが刺青を入れることは覚悟の表れや決心を固めるためでもあります。現在の日本では、まだまだ刺青やタトゥーへの規制が厳しく、刺青が”犯罪組織や反社会的なイメージと結びついている”との考えから、公共の場での露出や施設の利用が制限されることが多いです。

身体に入っている刺青やタトゥーが露出していると、世間の目が冷たくなったり、一般の企業や会社からもなかなか受け入れてもらえなかったりします。一度タトゥーを入れてしまうと簡単には消せないため、”アングラの世界で生きていく”、”後戻りはしない”という覚悟・決心を固めることにつながります。

ファッション

日本ではまだまだ刺青やタトゥーには批判的な意見のほうが多いですが、外国ではタトゥーは一般人でも当たり前のように入れており、ファッションの一部にもなっています。有名アーティストやスポーツ選手にもタトゥーを入れている人が多く、おしゃれ・カッコいいというファッション的要素や、憧れによって真似する人も増えてきています。

もちろん海外の有名ラッパーやヒップホップアーティストにもタトゥーを入れている人が多いので、日本のラッパーも自分のファッション性や個性を視覚的に表現するために刺青を入れることもあります。

文化的な影響

ヒップホップはアメリカで生まれた文化です。主に黒人とラテン系の若者たちによって形成されたストリート文化であり、ヒップホップ文化の代表的な要素に、グラフィティアートが含まれています。

グラフィティアートとは、主に都市の壁や電車などに描かれるアートであり、社会にメッセージを伝える手段の一つとなっています。

ヒップホップは社会的な不平等や人種差別、暴力、貧困、政治、若者の問題などに対して声を上げる手段としても活用されることがあります。刺青やタトゥーは、ヒップホップ文化であるグラフィティアートとつながっており、社会へのメッセージや抵抗の象徴として入れられることがあります。

刺青(入れ墨)とタトューの違い

「刺青(入れ墨)」と「タトゥー」は基本的には同じ意味で、皮膚に彫り込むことでアートや文字を描く手法のことを指しますが、文化や国によってニュアンスが異なる場合があります。刺青(入れ墨)とタトューの違いは以下のとおりです。

刺青(入れ墨)

主に日本や一部のアジアの文化において使用される言葉です。刺青は組織への所属を示す手段やアウトローの象徴、忍耐と覚悟など、社会的・精神的な意味合いが強調されることが多いです。

和彫りが中心で、身体の広い部分に入れられる傾向があります。

タトゥー

主に西洋の文化において使用される言葉です。タトゥーは個人の自己表現やアート、ファッションとしての観点が強調される傾向にあります。身体の目立たない箇所など、ワンポイントで入れられることも多いです。

ただし、それぞれの違いは一般的な傾向であり、明確に定義が分かれているわけではありません。文化や個々のアーティストによっても概念は異なり、スタイルやデザインはさまざまです。

刺青・タトゥーの入れ方

刺青やタトゥーは基本的に、タトゥースタジオで入れてもらうことができます。

タトゥースタジオとは、刺青やタトゥーを提供する専門の施設や店舗のことです。プロの彫り師(タトゥーアーティスト)が顧客の希望に基づいてデザインし入れることができます。

刺青を入れる手順はざっくりと以下のとおりです。

  1. 刺青を入れる部位とデザインを決める(ざっくりと)
  2. タトゥースタジオを決める
  3. 彫り師(タトゥーアーティスト)のカウンセリングを受ける
  4. 施術当日にデザインの最終確認をする
  5. 施術をしてもらう(刺青を入れてもらう)
  6. アフターケアを受ける

デザインなどはカウンセリングで詳細に決めます。わからないことや不安なことはアーティストさんに聞くと丁寧に答えてくれるので安心してください。

おすすめのタトゥースタジオ

東京で刺青を入れたい人は「KAGEROU」というタトゥースタジオがおすすめです。オールジャンルに対応できるタトゥースタジオとなっており、非常にレベルの高いタトゥーアーティストさんが複数人揃っているので、安心して入れてもらえます。
» KAGEROU公式サイト(外部サイト)

 

以下はラッパーの孫GONGさんが刺青を入れている様子です。

タトゥースタジオは意外とたくさんあるので、Googleやインスタグラムで「タトゥースタジオ」と検索すると近くの店舗がたくさん出てきます。

シールで入れる

最近では刺青やタトゥーを入れたように見せられるシールがあります。シールは身体に貼るだけなので、大掛かりな施術は必要なく身体へのダメージもありません。数日で消えるのでアクセサリー感覚で楽しめます。

シールといえど最近はかなりクオリティが高く、リアルな質感で本物の刺青のように見せられます。

ワンポイントのものや可愛いデザインもあり、非常に種類が多いので女子人気も高いです。

Amazonや楽天でも普通に購入できるので、一時的にタトゥーを入れたように見せたいという人はシールがおすすめです。

刺青・タトューの注意点・デメリット

刺青やタトゥーを入れる注意点やデメリットは以下のとおりです。

  • 一部の公共施設への制限
  • 社会や仕事への影響
  • 除去が難しさ

一部の公共施設への制限

日本ではまだまだ刺青やタトゥーに対する制限が厳しく、身体に刺青が入っていることでプールや温泉など、一部の公共施設への入場が制限されます。刺青がヤクザや反社会的な象徴というイメージを持つ人が多いことから、他の利用者に不快感を与える可能性があるという観点が背景にあります。

一方で近年では、タトゥーを芸術や個性の表現と捉える考え方にシフトしつつあり、公共の場での露出も緩和される流れになってきています。

最近ではタトゥーを隠せるシールもあるので、どうしても温泉やプールに入りたい場合は利用すれば入れる可能性が高いです。

社会や仕事への影響

刺青・タトゥーが犯罪組織や反社会的なイメージと結びついている人も多いので、タトゥーが露出していることで周りから冷たい目で見られたり、距離を置かれたりする場合があります。

業界や職種にもよりますが、仕事に与える影響も大きいでしょう。特に顧客と直接接触する職種や、伝統的なビジネス環境では、タトゥーを隠すことが難しい場合、仕事をさせてもらえない可能性があります。

ただし刺青やタトゥーを入れている=暴力団というわけではないため、タトゥーが見えやすい場所に露出していなければ特に問題はないです。

除去の難しさ

刺青やタトゥーを一度入れてしまうと、完全に除去するのは難しいです。ある程度目立たないようにまで除去することは可能ですが、手間と費用、痛みが伴います。

刺青を入れたいと思ったときは、一生付き合っていくという覚悟で、刺青を入れるときは絶対に後悔しないように注意してください。

まとめ

ラッパーたちが刺青やタトゥーを入れる理由は多岐にわたりますが、主な要因は自己表現とアイデンティティの確立、ヒップホップ文化との結びつき、そして覚悟や決意を固めるためです。

ヒップホップの音楽だけでなく、自身の考え方や主張を示すものでもあるので、それぞれのラッパーが入れている刺青のデザインや意味を深掘ってみるのもおもしろいかもしれませんね。

自分の好きなラッパーやアーティストが刺青を入れていたら自分も入れてみたいと思うかもしれませんが、タトゥーを入れることで多くの社会的影響や制限を受けることになり、一度入れると簡単には除去できません。もし刺青やタトゥーを入れる場合は、それらの影響も十分に考慮してから入れるようにしてください。

 

 

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この記事を書いた人

ヒプラガのアバター ヒプラガ ライター/ブロガー

大阪出身のブロガー。小学生の頃にレゲエにハマり、レゲエの音楽を20年以上聴いています。レゲエDeeJayがMCバトルに出場したのをきっかけに、ヒップホップも聴くようになりました。
ヒップホップやレゲエの音楽・文化をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、ヒップホップやレゲエに関する情報を発信しています。

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