【2025年版】ヒップホップ初心者におすすめのラッパーは?若手からフィメールまで厳選

  • ヒップホップに興味が出てきた
  • おすすめのラッパーを知りたい
  • 音源は何から聴けばいい?

近年はヒップホップの人気が高まってきており、音源やライブで活躍するラッパーが増えています。ラッパーによって年齢や性別、ラップスタイルもそれぞれ異なるため「自分におすすめのラッパーは誰なのか知りたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ヒップホップ初心者向けに、おすすめのラッパーをカテゴリー別に厳選して紹介します。おすすめの音源も紹介しますので、この記事を通じてあなたの好きなラッパーが見つかれば嬉しいです。

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初心者におすすめの有名ラッパー

今のヒップホップ界の最前線で活躍している、初心者におすすめの有名ラッパーは以下のとおりです。

  • R-指定
  • ZORN
  • GADORO
  • ¥ellow Bucks
  • JP THE WAVY

R-指定

R-指定(アールシテイ)は大阪府堺市出身のラッパーで、ヒップホップクルー『梅田サイファー』のメンバーです。また、DJ松永とのユニット『Creepy Nuts』は、東京ドームでのワンマンを開催するほどの人気を誇ります。

MCバトルの大会である「UMB」では前人未到の3連覇を果たしたり、フリースタイルダンジョンの2代目ラスボスを担当したりなど、MCバトルにおいても史上最強の実力を持ちます。R-指定は超絶的なラップスキルとユーモアあふれるリリックにも定評があり、ヒップホップ初心者が聴きやすい曲も多いため、おすすめのラッパーの一人です。

R-指定の数々の音源の中から、おすすめの以下の3曲を紹介します。

かつて天才だった俺たちへ

「かつて天才だった俺たちへ」はR-指定の代表曲の一つで、Creepy Nutsの2枚目のアルバムのタイトルにもなっています。挫折や自己否定を乗り越えようとする力強いメッセージが詰まった曲で、何度でも立ち上がれる勇気を与えてくれる楽曲です。

マジでハイ / 梅田サイファー

「マジでハイ」はR-指定が昔から活動を共にするヒップホップクルー『梅田サイファー』の曲です。中毒性のあるビートに実力派ラッパーたちのマイクリレー(サイファー)が非常に心地よく、何度でもリピートして聴きたくなります。

R-指定はラストのバースを飾り、締めに相応しいラップスキルを披露しています。

アガリサガリ / SPICY CHOCOLATE feat. R-指定 & CHEHON

「アガリサガリ」は、レゲエDeeJayのCHEHONとのコンビ曲で、1発録りで人気のYoutube企画『THE FIRST TAKE』でも披露されました。レゲエとヒップホップそれぞれのジャンルで最前線を走る2人が、挫折を繰り返しながらもまだまだ上がっていくぞというメッセージ性の強い曲です。

ZORN

東京・葛飾区出身のZORN(ゾーン)は、生活に根ざした等身大のリリックと複雑なライムワークを持ち味とするラッパーです。2021年には日本武道館と横浜アリーナでのワンマンを成功させるなど、​日本のヒップホップシーンを牽引するおすすめラッパーの一人です。

​最近では地上波やネットのTV番組でもラップを披露することもあり、落ち着いたフローとリアルな歌詞でヒップホップ以外の幅広い層にもファンを持ちます。

代表曲である「家庭の事情」や「My life」は、ZORNの壮絶な過去やリアルな環境がリリックに綴られています。2曲ともYoutubeでは2,000万回再生以上の大ヒット曲となっており、おすすめなのでぜひ聴いてみてください。

GADORO

宮崎県高鍋町出身のGADORO(ガドロ)は、生活感あふれるリアルなリリックと圧倒的なラップスキルを武器にする実力派ラッパーです。MCバトルの日本一を決める大会「KING OF KINGS」では史上初の2連覇を達成するなど、バトルでも最強クラスの実力を持っています。

GADOROはバリエーションの広いフロウや韻の硬さに加え、優しい歌声も特徴的で、根強いファンが非常に多いラッパーです。僕もGADOROのライブには何度か行ったことがありますが、ファンの熱意と一体感がとても良く感じます。

GADOROはアルバムや音源のリリース数も非常に多く、2025年には日本武道館でのワンマン『四畳半から武道館』を満員にて成功させました。

 

GADOROはポップで聴きやすい曲調の音源も多いので、初心者にもおすすめのラッパーです。GADOROのおすすめの曲については、以下の記事で詳しく紹介しました。

¥ellow Bucks

¥ellow Bucks(イエローバックス)は岐阜県高山市出身のラッパー。ヒップホップの本場ニューヨークへ音楽留学した経歴があり、現場仕込みの卓越したラップスキルとリアルなリリックが持ち味です。

2019年に次世代ラッパーを発掘するオーディション番組「ラップスタア誕生」にて優勝し、ヒップホップ界に名前が広まりました。今では数々のライブやイベントに出演し、ヒップホップ界の最前線を走るラッパーの一人です。

¥ellow Bucksは曲だけでなく、ライフスタイルそのものがヒップホップだと考えており、多くのヘッズが彼のスタイルに魅了されています。代表曲である「Yessir feat. Eric.B. Jr. 」はゆったりとした中毒性のあるビートに¥ellowBucksのラップがばっちりハマった曲で、Youtubeでも4,500万再生以上のビッグチューンです。

JP THE WAVY

JP THE WAVY(ジェーピー・ザ・ウェイビー)は神奈川県平塚市出身のラッパーで、新しいトレンドを取り入れた独特のフロウが特徴です。もともとはヒップホップのダンサーとして活動していましたが、18歳の頃にラッパーとして本格的に曲制作を始めます。

2023年にはアメリカで開催される世界最大のヒップホップフェス「Rolling Loud」に出演し、日本のみならず海外からも注目を浴びているラッパーです。代表曲の「Cho Wavy De Gomenne Remix feat.SALU」ではYoutubeでも2,500万回再生以上の大ヒット曲で「超Wavyでごめんね」というパンチラインが話題になりました。

人気曲である「Good Gas」は、海外の超人気映画『ワイルド・スピード』のテーマソングにもなっており、海外でも話題を生みました。

ヒップホップの次世代を担う若手ラッパー

ヒップホップ界では、若手のラッパーやアーティストが勢いを増しており、次世代を担う存在として活躍し始めています。これからのヒップホップ界を支えるであろう以下の若手ラッパーを紹介します。

  • Red Eye
  • SKRYU
  • Novel Core
  • 百足

Red Eye

Red Eye(レッドアイ)は大阪府住之江区出身のラッパーで、ハイトーンでしゃがれたような声質と、レゲエのスタイルを取り入れた独特のフロウが特徴です。多くのレジェンドラッパーやレゲエのアーティスト(DeeJay)とも音楽で共演することもあり、20代前半という若さですでに50曲以上の音源をリリースしています。

Red Eyeは高校生のMCバトル日本一を決める大会「高校生ラップ選手権」にて優勝し、全国に名を広めました。MCバトルから身を引いたあとは、音源やライブ活動で躍進を続け、2025年にはラッパー史上最年少で「日本武道館」でのワンマンを開催させました。

Red Eyeはブレイズヘアという派手なヘアスタイルが特徴的ですが、顔立ちも整っており、女性人気も高いおすすめのラッパーです。

SKRYU

SKRYU(スクリュー)は島根県出身のラッパーで、銀行員からラッパーになるという異色の経歴を持っています。ユーモアのあるラップスタイルですが、知的な印象も持ち合わせた唯一無二のラッパーとして若者からの人気を集めています。

もともとはMCバトルで名を広めたSKRYUですが、今では全国でワンマンをソールドアウトさせるなど、波に乗っている注目のおすすめラッパーです。

Novel Core

Novel Core(ノベルコア)は東京出身のラッパーで、高い歌唱力と心に響くフロウが特徴です。MCバトルの大会「第12回高校生RAP選手権」で優勝した経験があるほどラップスキルも高く、22歳という若さで日本武道館でのワンマンを成功させています。

音楽だけでなくモデル活動も行っており、雑誌の表紙を飾るほど顔立ちも整っているため、女性からの人気も高いラッパーです。ヒップホップに馴染みのない人でも聴きやすいJ-POP調の曲も多いので、ヒップホップ初心者にもおすすめです。

百足

百足(ムカデ)は東京都品川区出身のラッパーで、最新のトレンドを取り入れたフロウや韻の硬さが特徴です。オートチューンを使用したエモい楽曲も多く、次世代を担うラッパーとして注目を集めています。

女性におすすめのフィメールラッパー

ラッパーやヒップホップのアーティストには男性が多いイメージですが、女性にもイケてるおすすめのラッパーはたくさんいます。日本で活躍する以下のフィメールラッパーを紹介します。

  • Awich
  • ちゃんみな
  • LANA
  • #KTちゃん

Awich

Awich(エーウィッチ)は沖縄県那覇市出身の女性ラッパーです。​19歳で渡米し米国で育った経験から日本語と英語を自在に操るリリシストとなり、帰国後は沖縄を拠点に音楽活動を展開しました。

2022年には日本武道館でのワンマンライブを成功させるなどキャリアを拡大し、前向きなメッセージとソウルフルな歌声で女性人気の高いラッパーです。

ちゃんみな

ちゃんみなは日本語と英語、韓国語の3か国語を話す(トリリンガル)女性ラッパーです。韓国人の母親と日本人の父親の間に生まれたハーフで、3歳までは韓国に住み、その後は東京の練馬区を拠点に韓国やアメリカを行き来して育ちました。

「高校生RAP選手権」で有名になったちゃんみなですが、今ではインスタグラムのフォロワーも130万人を超えるほど有名になり、国内外で活躍するラッパーへと成長しました。

LANA

LANA(ラナ)は、R&Bの要素を取り入れた高い歌唱力とハスキーな歌声で注目を集める新世代ラッパーです。兄に人気ラッパーのLEXを持ち、確かな実力と唯一無二のスタイルで、着実にシーンでの存在感を強めています。

リリックでは、特に若い女の子たちへの肯定するメッセージが共感を呼び、ファンを増やし続けています。2024年には日本最大級のヒップホップフェス「POP YOURS 2024」にも出演し、さらなる飛躍が期待されている注目の若手ラッパーです。

#KTちゃん

#KTちゃんは横浜市出身のラッパーで、MCバトルを舞台に頭角を現し、着実にキャリアを積み上げてきました。ポップでおしゃれな世界観と、明るく元気なキャラクターで、多くのファンを惹きつけます。

常に笑顔を絶やさず「人を楽しませる」ことを信条とするスタイルで、ライブでもSNSでも一貫して観る人の心を明るく照らすラッパーです。バトルで鍛えたスキルと親しみやすさを武器に、新たな時代のヒップホップを切り開いています。

ベテラン・レジェンド級のおすすめラッパー

今のヒップホップシーンを作り上げ、シーンのトップに君臨するレジェンド級のラッパー達をご紹介します。ヒップホップシーンを知るうえで外せないおすすめのラッパーは以下のとおりです。

  • Zeebra
  • 般若
  • 漢 a.k.a. GAMI
  • D.O
  • AK-69

Zeebra

youtubeより引用

Zeebraは東京都港区出身のラッパーで「ヒップホップ界の父」と呼ばれる日本語ラップの先駆者の一人です。「俺は東京生まれHIOHOP育ち、悪そうな奴は大体友達」というZeebraのリリックは、ヒップホップを知らない人も聞いたことがあるのではないでしょうか。

10代で本場ニューヨークに渡り、本物のヒップホップに触れた経験と現場仕込みのラップスキルを持ちます。ドスの効いたダミ声と攻撃的なリリックで日本のヒップホップに衝撃を与えた存在で、圧倒的な存在感と実績は、多くの後輩ラッパーたちからも尊敬される存在です。

AK-69

Instagramより引用

AK-69(エーケー・シックスティナイン)は愛知県小牧市出身のラッパーで、ヒップホップシーンのトップを走り続ける伝説的存在です。都会的なスタイリッシュさと名古屋特有の熱さ・力強さを融合させた、唯一無二のスタイルが特徴です。

「諦めない闘志」などファイティングスピリットをテーマにした楽曲が多いため、アスリートの登場曲として使用されることもあります。ライブでは照明や音響、演出まですべてプロデュースし「俺は命をかけてカッコをつける」という言葉のとおり、誰よりもヒップホップにかける思いが強いラッパーです。

普段から闘っている人や頑張っている人にAK-69の曲はおすすめです。

般若

般若(はんにゃ)は東京都世田谷区出身のラッパーで、ヒップホップ好きなら知らない人はいない存在でしょう。MCバトル番組「フリースタイルダンジョン」では初代ラスボスを務め、そのカリスマ性と圧倒的な存在感でシーンに伝説を刻みました。

2023年に開催された「BATTLE SUMMIT2」では、約16年ぶりのMCバトルにもかかわらず、圧倒的な強さで優勝します。優勝賞金の2,000万円はすべて子どもたちに寄付するという男気ある行動も話題になりました。

般若のラップスタイルは、メッセージ性の強いリリックと魂のこもったパフォーマンスが特徴です。数々のシングルやアルバムをリリースしながら、俳優としてもドラマや映画に出演するなど、多方面で活躍を続けているラッパーです。

漢 a.k.a. GAMI

漢 a.k.a. GAMIは東京・新宿区を拠点に活動する、日本のアンダーグラウンド・ヒップホップシーンを語るうえで欠かせないラッパーです。MCバトルの日本一を決める大会「KING OF KINGS(通称KOK)」の創設者であり、ヒップホップシーンの発展に大きく貢献しています。

メッセージ性の強い語り口調のラップスタイルが特徴で、いかつい風貌とは裏腹に、優しく人情味あふれる人柄も魅力の一つです。

まとめ:好きなラッパーを見つけよう!

日本のヒップホップシーンには、年代や性別、スタイルが異なる個性豊かなラッパーが多く存在しています。それぞれ独自のスタイルや世界観を持ち、活動現場もさまざまです。

まだまだ紹介した以外にもイケてるラッパーはいるので、これからヒップホップを聴いてみたい人も、さらに深く楽しみたい人も、ぜひ好きなラッパーを見つけてください。自分の好きなラッパーを見つけたら、ヒップホップシーンを広げるためにも、今度はぜひ友人や家族にそのラッパーの曲をおすすめしてみてください。

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この記事を書いた人

ヒプラガのアバター ヒプラガ ライター/ブロガー

大阪出身のブロガー。小学生の頃にレゲエにハマり、レゲエの音楽を20年以上聴いています。レゲエDeeJayがMCバトルに出場したのをきっかけに、ヒップホップも聴くようになりました。
ヒップホップやレゲエの音楽・文化をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、ヒップホップやレゲエに関する情報を発信しています。

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