ラップバトルのプロリーグ化を目指すFSLとは?ルールやランキング制度を徹底解説

近年フリースタイルラップバトル(MCバトル)の人気が急激に高まってきており、数々のMCバトルの大会やイベントが各地で行われ、注目を集めています。

2022年に開催された優勝賞金1,000万円という過去最大級のMCバトルトーナメント「BATTLE SUMMIT」で、新たなプロジェクト「FSL(フリースタイルリーグ)」が立ち上がることが発表されました。 

FSLはMCバトルのプロリーグ化を実現するために、ポイントによるランキング制度や賞金、年末のチャンピオンシップトーナメントなど、多くのおもしろい要素が詰まっています。

この記事では、MCバトルのプロリーグ化をコンセプトに掲げ立ち上げられたFSLについて、ルールやランキング制度、チャンピオンシップトーナメントなど、FSLの特徴についても徹底解説します。

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FSLとは?MCバトルをプロリーグ化

FSL(Free Style League)とは、ヒップホップのMCバトルを更なるエンターテインメントに昇華するべく立ち上げられたプロジェクトです。フリースタイルのプロリーグ化をコンセプトに掲げ、バトラーとリスナーに新たなるラップバトルの可能性とエンターテインメントを提唱しています。

元々はヒップホップカルチャーの一部だったMCバトルの規模が拡大してきていることにより、MCバトルだけでも食っていけるような時代になってきました。

FSLの構成メンバー

FSLの主要構成メンバーは以下のとおりです。

  • オフィシャルチェアマン:Zeebra
  • オフィシャルレフェリー:UZI
  • FSL専属MC:FORK

バトルの勝敗ジャッジには、他にもさまざまなMCが加わることがあります。

FSLが行われる会場

FSLはまだ数回しか行われていない新しいイベントですが、会場は収容客人数1,000〜3,000人という中規模クラスのライブハウスやクラブで開催されます。過去にFSLが行われた会場は以下のとおりです。

過去にFSLが行われた会場
  • CLUB CITTA’
  • 豊洲PIT

 

FSLの特徴

FSLは他の大会とは違い、以下のような特徴があります。

  • マッチメイク方式
  • 勝敗はアプリ投票
  • ランキング制度
    • ポイントによる変動
    • 賞金
  • チャンピオンシップ大会
  • FSLトライアウト
  • BeeBetで賭けに参加可能
  • 独特のスポンサー

マッチメイク方式

マッチメイク方式

FSLは他のトーナメント大会とは違い、マッチメイク形式で事前に複数の対戦カードが組まれます。トーナメントではないので勝利しても2回戦には進みません。(格闘技に似ています。)

マッチメイクは、主催者側のオファーや視聴者の希望などを考慮して組まれるようですが、第1回のスペシャルエキシビジョンマッチでは「R-指定vsT-Pablow」のドリームマッチが実現するなど、どの対戦カードもかなり豪華です。

また、お笑い芸人の「とろサーモン久保田」や、格闘家の「安保 瑠輝也」選手が出場するなど、バラエティに富んだ対戦カードも組まれ、視聴者を飽きさせない工夫がなされています。バトル前には記者会見が開かれるなど、格闘技をまねた要素もあります。

 

勝敗はアプリ投票

アプリ投票

FSLでのMCバトルの勝敗ジャッジには投票システムが採用されており、公式アプリを通じてリアルタイムでどちらか勝った方に投票します。MCバトル会場の空間に、実際に参加しているかのような臨場感を味わうことが目的とのことで、視聴者の1票がバトラーの明暗を分けることになります。

スマホアプリを使用しなくても、PCやタブレットなどのブラウザ(Webサイト)からでも投票は可能です。

アプリでは、他にもFSLに関するさまざまなオリジナルコンテンツを楽しめます。
FSL公式アプリはこちら

 

ランキング制度

FSLランキング

FSLには「FSL RANKING」というランキングシステムが導入されています。FSL RANKINGとは、定期的に開催される主要MCバトルとFSLの勝敗結果をもとに、全MCの成績を点数化して決められるランキングです。

主要MCバトル団体
  • 凱旋MCバトル
  • 戦極MCバトル
  • 真ADRENALINE
  • KING OF KINGS
  • SPOT LIGHT
  • 口喧嘩祭

ランキングは1位〜10位までが公開されており、FSLランクによってMCには賞金や、年末に行われるチャンピオンシップ大会への出場権などのインセンティブが与えられます。

FSLランクを決めるポイントはMCバトルが開催される度に毎回加算されていき、ランキングは常に変動します。順位はFSLアプリでいつでも確認可能です。

ポイントの加算条件

FSLランクを決めるポイントの加算条件は以下のとおりです。

FSLで勝利5pt
各大会で優勝5pt
各大会で準優勝3pt
各大会でBEST41pt
各大会で一回戦負け-2pt
ポイント加算条件

賞金

FSLランクが1位〜10位のMCには賞金が与えられます。各順位ごとに与えらえる賞金は以下のとおりです。

FSLの賞金額
  • 1位:300万円
  • 2位:
  • 3位:
  • 4位:
  • 5位:
  • 6位:
  • 7位:
  • 8位:
  • 9位:
  • 10位:

 

また、FSLが開催されるたびにベストバウト賞とベストバトラー賞が1名づつ決められ、
それぞれに20万円の賞金が与えられます。

  • ベストバトラー賞:20万円
  • ベストバウト賞:20万円

チャンピオンシップ大会

FSLランク1位〜10位のメンバーにより、年末にトーナメント制のチャンピオンシップ大会が開催されるとのことです。大会の詳細はまだ公開されていないので、公開され次第更新します。

追記:その後の情報はなく、2023年のチャンピオンシップ大会は開催されませんでした。

FSLトライアウト

FSLでは、FSLトライアウトという新しい企画がスタートしました。FSLトライアウトとは、MCバトルの可能性をさらに広げるべく立ち上げられた、新たなスター候補生の発掘を目指したトライアル企画です。

現在のMCバトルシーンでは選抜制の大会が多いため「メンツがいつも同じ」ということがあります。新しい若手MCや、スキルはあるがあまり知られていないというラッパーが出てきにくいという問題を抱えていました。

FSLではこの問題を解決するためにも「次のヒップホップを背負うスターを生み出したい」という思いから、全国からスターになりたいという人を募集し、発掘するべく、FSLトライアウト企画の開催が決定しました。

応募資格は、年齢や性別、経験の有無などは一切問われません。書類・動画審査を通過した応募者は、実際にスタジオでZeebraさんを含めた各主要団体のオーガナイザーや、現役のラッパー達による審査が行われます。

 

トライアウトを経て合格した応募者には、FSL本戦への出場権や、各主要団体が主催するトーナメントなどへの出場権も与えられます。合格者は一気に自分の名前が世間に知れ渡ることになるので、スターになるチャンスです。

BeeBetで賭けに参加可能

FSLの試合には、BeeBetというオンラインカジノでバトルの勝敗にお金を賭けることが可能です。しかもさまざまなキャンペーンも開催されるので、BeeBet側もMCバトルの盛り上がりにはかなり期待しているのではないでしょうか。

BeeBet公式サイト

beebet-ベット対象の選択

 

 

ちなみに過去にはFSL以外にも、KOKやBATTLE SUMMITの大会にも賭けを行うことができました。MCバトルが好きな人なら勝敗予想も得意だと思うので、自分が勝つと思うMCに賭けることでバトル観戦を楽しみながらお金も稼ぐことができるのではないでしょうか。

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FSLを見る方法

FSLの生配信を見るには、有料のPPV(ペイパービュー)チケットを購入する必要があります。PPVチケットはFSL公式サイトか、Abemaで購入することが可能です。(それぞれのアプリから購入することも可能。)

生配信はYoutubeでは見れませんが、後日すべてのバトルがFSLのYoutube公式チャンネルから順次公開されていきます。Youtubeでは無料で見れますが、やはり生配信でのアプリから視聴者投票による判定がおもしろいので、ぜひPPVチケットを購入して生配信で見てください

 

ちなみにAbemaプレミアムに入会していると、FSLのPPVを20%OFFで購入可能になるのでかなりお得です。Abemaプレミアムでは、Youtubeに載っていない過去の凱旋や戦極、口喧嘩祭、真ADRENALINEなどもすべて見放題なので、ぜひこの機会に登録してみてください。

Abemaプレミアムなら、過去の凱旋や戦極、真ADRENALINEが見放題です。
気になるバトルがあればぜひチェックしてみてください。

\過去のMCバトルが見放題/

 

 

FSLの過去のマッチメイク

過去に開催されたFSLのマッチメイクは以下のとおりです。

FSL VOL.1 (2022.10.11)
  1. T-PABLOW vs R-指定
  2. Authority vs FORK
  3. DOTAMA vs 晋平太
  4. 呂布カルマ vs MOL53
  5. CHICO CARLITO vs MU-TON
  6. 梵頭 vs BASE
  7. Rin音 vs Rude-α
  8. ID vs CHANCE
  9. ビシキマ vs REDWING
  10. CHEHON vs GASHIMA
FSL VOL.2 (2023.4.10)
  1. FORK vs SAM
  2. BONBETO vs BENJAZZY
  3. Ry-lax vs Hideyoshi
  4. SLENT KILLA JOINT vs がーどまん
  5. 呂布カルマ vs 晋平太
  6. 呂布カルマ vs 安保 瑠輝也
  7. #KTちゃん vs #久保田
  8. Fuma no KTR vs CHICO CARLITO
  9. ミメイ vs GOMESS
  10. ID vs L.B.R.L
  11. ACE vs $hamis
  12. ミステリオ vs 輪入道
FSL VOL.3 (2023.8.21)
  1. FORK vs CHICO CARLITO
  2. ID vs SILENT KILLA JOINT
  3. ミメイ vs がーどまん
  4. GOMESS vs Rude-α
  5. DOTAMA vs 龍鬼
  6. 梵頭 vs 札幌のギャグ男
  7. ACE vs POWER WAVE
  8. ミステリオ vs 溝上たんぼ
  9. NAIKA MC vs 晋平太
FSL VOL.3 (2024.12.26)
  1. FORK vs COCRGI WHITE
  2. MOL53 vs Run Line
  3. ミメイ vs 裂固
  4. GOMESS vs ID
  5. MR.Q vs ミステリオ
  6. Yella goat vs MAKA
  7. KOPERU vs ACE
  8. L.B.R.L vs 龍鬼
  9. Ry-lax vs Nidra Assassin

勝敗結果については以下の記事ですべてまとめました。

 

まとめ:MCバトルで食っていける時代に

今回はFSLとは何か、特徴やルールについて徹底解説しました。これまでのMCバトルの位置付けとしてはバトルで名を挙げて有名になっていき、音源で売れるというのが大筋の道だったと思いますが、まさかバトルだけでも飯が食っていける時代になっていくとは考えていなかったですよね。

FSLは他のMCバトルとは一味違うおもしろい要素がたくさん入っているので、FSLがこれからどのように進んでいくのか非常に楽しみです。

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この記事を書いた人

ヒプラガのアバター ヒプラガ ライター/ブロガー

大阪出身のブロガー。小学生の頃にレゲエにハマり、レゲエの音楽を20年以上聴いています。レゲエDeeJayがMCバトルに出場したのをきっかけに、ヒップホップも聴くようになりました。
ヒップホップやレゲエの音楽・文化をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、ヒップホップやレゲエに関する情報を発信しています。

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