【ヒップホップ用語】初心者でも抑えておくべき、よく使われるHIPHOPスラング

ヒップホップはアメリカのストリート文化で発展した音楽であるため、歌詞にスラング英語やヒップホップ独自の言葉が使われることが多いです。

最近ヒップホップを聴き始めた人は、聴き慣れない言葉やよく意味がわからない部分も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、最近ヒップホップを聴き始めた人やヒップホップに興味がある人に向けて、ヒップホップでよく出てくるスラングや抑えておきたいヒップホップ用語を解説します。

 

目次

よく使われるスラング

マザファッカー (motherfucker)

「マザファッカー(motherfucker)」とは、英語のスラングで、「ばか野郎」や「クソッタレ」といった意味で使われることが多く、一般的には強い罵り言葉になります。

ヒップホップの分野では様々な意味で使われることが多く、単に感情が高まった時や、自分たちの強い意志を表現するときに使われることもあります。

 

しかし直訳すると「母親を性的に不道徳な方法で扱う者」という意味の非常に侮辱的な言葉であるため、一般の人々や社会では安易に使用しないよう注意してください。

 

チル (Chill)

Chill

「チル(Chill)」とは、リラックスして落ち着いた状態を表すスラング表現で、ストレスや緊張から解放され、穏やかな気分で過ごすことを意味します。

ヒップホップの場合、リラックスした雰囲気の曲や、穏やかで心地よいビートやメロディーを持つ曲を指します。「チルい曲」などと表現されることもあります。

 

ドープ(Dope)

ドープとは、ヒップホップ文化において、素晴らしい、クール、優れた、素晴らしいといった意味で使われるスラングです。この言葉は、ヒップホップの音楽、スタイル、態度、パフォーマンスなど、あらゆる面での高い品質や卓越性を表現するために使用されます。

また、ドープは、ヒップホップの歴史の中で、ドラッグや薬物に対する言及にも使用されてきました。ただし、現在では、ヒップホップの文化や言葉遣いがより幅広く受け入れられるようになってきたため、この言葉は、一般的に単なる賞賛や賞賛の表現として用いられることが多くなっています。

 

a.k.a

“a.k.a”は英語の略語で「also know as」の意味を持ちます。

 

ヒップホップにおいてはアーティストやラッパーの別名や変名、愛称を示す際に、
〇〇 a.k.a 〇〇という風に使用されます。

 

ディス (dis)

他人をけなしたり批判することです。

ヒップホップでは、ラッパーやアーティストがMCバトルで相手をディスることで、スキルを競い合い、互いに刺激しあうこともあります。

 

ディグる (digる)

ディグるとは、「掘る(dig)」という英単語からきてます。

ヒップホップにおいては、気になった音楽やアート、ファッションなどを探求したり、発掘することを意味します。

 

ギャングスタ (Gangsta)

ギャングスタ

ヒップホップにおいてギャングスタとは、アメリカの黒人社会において、貧困や人種差別に苦しむ若者たちが自己表現や社会的地位の向上を目指して、街角や地下クラブで生まれた文化の一つです。

アメリカン・ギャングカルチャーからの影響を持ち、強い意志や荒々しさを表します。

 

ウィード(Weed) – ガンジャ(Ganja)

Weed

ウィード(Weed)やガンジャ(Ganja)は、マリファナのことです。

ヒップホップ文化においてマリファナは音楽やアート、ライフスタイルなどと密接に関わり、多くのヒップホップアーティストやラッパーにとってインスピレーションの源であったり、クリエイティブな表現手段となっている場合があります。

 

ホーミー(Homie)

Homieとは、仲間や友人を指すスラングです。
ヒップホップ文化では、”ホーミー”は、同じバックグラウンドや生活経験を持つ人々、あるいは同じ音楽ジャンルや文化に興味を持つ人々の間で使用されます。

 

抑えておくべきヒップホップ用語

ラップ (Rap)

リズミカルに話し言葉を韻を踏みながらリズムにのせて表現する音楽のスタイルのことを指します。

ラップは、ヒップホップの基本的な要素の一つであり、ヒップホップ文化の発展に大きく貢献しています。ラップは、ビートに合わせて自分自身の体を使ってリズムを刻んだり、言葉の強弱や抑揚をつけることで、音楽的な効果を生み出すことができます。また、ラップは時には社会問題を訴える政治的な内容のものや、自分自身や自分のコミュニティについてのストーリーを語るものなど、多様なテーマを扱います。

 

韻を踏む

韻とは、「音の響き」や「音色」を表す言葉で、韻を踏むとは、同じ音・母音を持つ言葉や単語を使って歌詞を作り、ラップをすることを指します。

英語で、ライム(Rhyme)と表現されることもあります。

 

ヒップホップにおいて、韻を踏むことはラップスキルを示す上でも非常に重要な要素です。韻を踏むことで、よりリズミカルで聴きやすいラップができるだけでなく、印象的な歌詞を作り出すこともできます。

 

フリースタイル (Freestyle)

ヒップホップのフリースタイルとは、即興でラップを披露するスタイルのことを指し、ラップの即興演奏ともいえます。

あらかじめ用意された歌詞や自分の持ち歌を歌うのではなく、その場で思いついた言葉やフレーズをリズムに乗せてラップするため、非常に独創的な表現が生まれます。フリースタイルは、ラップのスキルアップや、サイファーなどで行われることが多く、参加者同士が即興でラップを交わし合うことで、高い芸術性を持つ音楽的なパフォーマンスが生まれます。また、フリースタイルは、ヒップホップ文化の中心的な要素であり、ラップやMCのスキルを磨くための重要な要素です。

 

サイファー (Cipher)

サイファーは、複数のラッパーが集まって、ビートに合わせて交互にラップやフリースタイルを披露することで構成されます。参加者は、リリックのセンスや技術、表現力などを競い合います。

ライブやバトルイベントで開催されることもあります。

 

MCバトル

ヒップホップのMCバトルは、ラッパー同士がラップのスキルを競い合うイベントです。一般的には、二人のラッパーが8小節、または16小節ごとに交互にラップをし、相手をディスったり自分自身のスキルをアピールしたりすることが求められます。

対戦相手の言葉に韻を踏みながらアンサーを返したり、自分の持ち歌やサンプリング、グルーヴ感で会場を盛り上げることで表現力を競い合います。勝敗は会場の観客判定や審査員による得点による判定など、MCバトルの大会によりルールが変わります。

 

MCバトルは、近年日本で非常に人気が高まってきており、1万人以上の観客が入るアリーナや武道館といった会場で大会が開催されたり、優勝賞金が1,000万円の大会が開催されたりなど、年々規模を拡大しています。

 

グルーヴ (groove)

グルーヴとは、音楽のリズム感やフィーリングを表す言葉です。

 

サンプリング

サンプリング

他の音楽や音源から音楽を作るために、元の音源を一部使用することを指します。

MCバトルでも、他人の歌の歌詞をサンプリングとして使用したり、自分の持ち歌の一部をセルフサンプリングとして使用されることもあります。

 

フック

歌のサビのことです。

 

グラフィティ

壁や列車などの公共の場所に描かれたアート作品のことを指します。

 

オールドスクール、ニュースクール

オールドスクール:ヒップホップの初期のスタイルや音楽を指します。

ニュースクール:ヒップホップの新しいスタイルや音楽を指します。

 

まとめ

ヒップホップの曲には独自の言葉やスラングが多いので、意味がわかりづらい部分も多いですよね。

 

意味をよく理解してからヒップホップを聴くことで、よりヒップホップ音楽を楽しむことができるようになるので、他にもわからない言葉やスラングが出てきたら積極的に調べてみてください。

 

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ヒップホップとレゲエに関する情報を発信しています。

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